【一級建築士】【わかりやすい構造設計】~間違え探し解答Ⅱ

【一級建築士】

構造設計に関連する間違え探しの回答です。問題はXで配信しています。

以前の問題は以下になります。
【一級建築士】【わかりやすい構造設計】~間違え探し解答Ⅰ

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【解答】間違え探し⑪(溶接・ダイアフラム)

どちらのダイアフラム共に梁フランジの板厚と同厚のプレートになっていますが、通しダイアフラムの場合には梁フランジよりも厚くするのが正解になります。

通しダイアフラム形式の場合には完全溶込み溶接(突合せ溶接)とします。母材と同等以上の耐力を有する必要があるため、フランジを通しダイアフラムの厚さの内部で溶接する必要があるので、梁フランジ厚の2サイズ程度厚くします。

内ダイアフラム形式の場合にも完全溶込み溶接を採用するため溶接の方法は共通ですが、柱材を通しての力の伝達が可能であるため、内ダイアフラムと梁フランジのズレは以下規定値内であれば許容されます。柱の板厚を通して力を伝達することから柱の板厚が厚い方がズレの許容値は大きくなります。

t1(梁フランジ厚)≧ t2(柱板厚)の場合 e(ズレ)≦t1/5 かつ e≦4mm
t1(梁フランジ厚)< t2(柱板厚)の場合 e(ズレ)≦t1/4 かつ e≦5mm

参考:鉄骨造の基本を知る~建物の強度を支える「溶接」の基本を解説
参考:構造解析のモデル化の基本~柱梁接合部の本質 -歴史的背景とモデル化の理論

構造設計をわかりやすく解説しているのでよかったら他の記事も読んでいってください。

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