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【モデル化】
【わかりやすい構造設計】地下階特有の外力と構造計算・設計上の留意点
建築物で一般的に目にするのは基本的には地上部分になりますが、用途や敷地条件によっては地下階のある建築物はたくさんあります。 地上の建物に比べて地震で揺れることは少ないですが、その代わりに地上とは別に考慮しないといけない事項が多々あります。... -
【構造設計倫理】
【わかりやすい構造設計】判断と決断を分ける技術~仮説思考で“判断”の質を上げる
日々、無意識なものも含めて無数の判断をしています。 構造設計の場面でも「決める」機会はたくさんありますが、その一つひとつを「自分で決めている」という感覚を持てているでしょうか? 「誰かに言われたから」「なんとなく周りに合わせて」と流される... -
【モデル化】
【わかりやすい構造設計】混構造を「単純化」する思考法・役割分担と力の伝達
混構造と聞くと、「計算が複雑そう」「特殊な設計手法」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか? しかし、混構造自体は解析技術が発展する以前から存在する、合理的で優れた構造設計の手法です。 今回の記事では、その「複雑そう」というイ... -
【木造】
【わかりやすい構造設計】木造の構造設計は思想が違う!非木造出身者が押さえるべき考え方
今回の記事では、木造建築の構造設計に関する考え方を解説します。 詳しくは後述しますが、正直なところ私自身、木造の経験が豊富なわけではありません。 これまで基本的にはRC造やS造を中心に、時々混構造でSRC造の設計に携わってきました。そうした経験... -
【構造設計倫理】
【わかりやすい構造設計】余裕を持たせすぎ?余力を最適化するシンプルな考え方
仕事の計画を立てる際、「念のため、多めに時間を見積もっておこう」「予期せぬトラブルに備えて、予算を厚めに確保しておこう」と考えた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。 建築の構造設計のような工学分野に限らず、何かを判断する際には「どの... -
【RC造】
【わかりやすい構造設計】RC造構造設計の基本~耐震壁のモデル化とは?開口部の扱いまで解説
RC造(鉄筋コンクリート造)の構造設計において、耐震壁を有効に活用することは非常に重要です。一般的に、耐震壁が多い建物は耐震性が高いことで知られていますが、その配置や設計方法を誤ると、かえって構造安全性を損なうケースもあります。 そこでこの... -
【モデル化】
【わかりやすい構造設計】応力図の正しい読み方と3つのチェックポイント
構造設計において、応力図を正しく読み、その妥当性を判断する能力は、設計者にとって必須のスキルです。 近年は構造計算ソフト(電算)に条件を入力すれば、応力図の作成から断面算定まで自動で行ってくれます。その便利さゆえに、私たちはつい入力条件や... -
【保有水平耐力計算】
【わかりやすい構造設計】保有水平耐力計算とは~計算体系を整理
保有水平耐力計算を完結させるためにその中で多くの種類の検討をしています。計算書を出力するとわかりますが、多くの場合で計算書の半分を占めます。 その体系を理解できていないと、チェックの視点が保有水平耐力が必要保有水平耐力を上回っていることの... -
【RC造】
【わかりやすい構造設計】保有水平耐力とは~RC部材種別の判定基準の物理的意味を解説
保有水平耐力を算出する過程で、不可欠なのが「部材種別」の判定です。柱や梁といった一つ一つの部材を、その性能に応じてランク分けする作業ですが、設計基準には「この数値以下ならFCランク」「この数値以上ならFAランク」といった基準値が示されていま...